むし歯予防・歯周病予防|大阪 高石市の歯医者 辻野歯科医院

むし歯予防・歯周病予防

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■むし歯予防・歯周病予防が大切な理由

むし歯はむし歯菌(主としてミュータンス菌)、歯周病は歯周病菌(主にアクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス(A.A菌)、プロフィロモリス・ジンジ バリス(P.G菌)、プレボテーラ・インテルメディア(P.I菌))による感染症です。
特に歯と歯のすき間や奥歯の裏側、歯と歯ぐきの境目などのバイオフィルム(ばい菌のかたまり)の除去はなかなか困難です。その結果としてむし歯の発生・再発や歯周病の進行に悩まされることになるのです。
お口のホームケアも大切です。しかしそれだけでは健康を維持することは難しいです。ですから、専門的な器具を使っての定期的クリーニング(メインテナンスケア)が必要になります。

■歯を失ってしまうと

65歳以上で20本以上の歯が残っている人はそうでない人に比べ

●痴呆症が少ない
●寝たきりが少ない
●運動機能が衰えにくい

などに加えて、
全身にかかる年間の医療費が11万5千円少なく済む」(香川県国民健康保険連合会/香川県歯科医歯科医師会:平成17年)
ことがわかっています。

長寿大国、日本の平均寿命は男性79.59歳、女性86.44歳です(平成21年度厚生労働省)。そして、80歳の1人平均現在歯数はたった9.8本(平成17年度歯科疾患実態調査)という調査結果です。一般的に大人の歯(永久歯)数は、親知らずを除くと28本ですので、およそ18本の歯を失っていることになります。10本以上の歯の喪失で半分以上の人がもっとも硬い食品の一つとされていた古タクワンや酢だこを食べることができないといわれています。

歯を失うことは口の機能を低下させ、日々の生活に様々な悪影響を与え食事の楽しみを奪うばかりか、張りのあるはつらつとした顔貌や会話にも影響します。

■歯を失う原因

歯を失う原因として、むし歯以外に歯周病があげられます。

歯周病とは歯を支えている歯周組織に炎症が起こる病気の総称で、歯肉炎と歯周炎があります。成人の80%前後が歯周病になっているにもかかわらず、自分がそうだとわかっている人、あるいは自分が歯周病のどのレベルであるのか知っている人は、意外に少ないようです。歯周病は、痛みを伴わないままゆっくりと進行するため、別名silent disease=沈黙の病気と呼ばれています。悪化すると、歯周組織の破壊が進み、歯を支えている骨が溶けて歯がぐらぐらし、やがて歯を抜かなければならなくなります。 成人の病気と思われがちですが、小中学生の2人に1人は歯周病を患っています。歯ぐきの炎症である「歯肉炎」の場合が多いですが、将来の「歯周病予備軍」なのです。子どもの頃から予防を習慣にすることが大切です。

歯は食べ物を食べる(噛む・呑み込む)単なる道具ではなく、身体の健康に様々な影響力をもった存在です。生涯を通して健康な歯とお口ですごすために大切にしましょう。

■Floss or Die

歯周病により歯肉が炎症を起こすと、細菌が血液にのって全身へ運ばれ、様々な臓器や器官に侵入することがわかっています。健康な身体であれば免疫機構により細菌を排除することができますが免疫力の低い高齢者や疾患をもつ人は、深刻な病気を引き起こすこともあります。アメリカでは“Floss or Die”、歯周病を予防するか、死を選ぶか、という国を挙げてのキャンペーンを行った結果、メインテナンスに通う人がグンと増えたといわれています。

さまざまな病気の予防につながる、あなたが確実に生涯自分の歯で過ごすために定期的クリーニング(メインテナンスケア)に行きましょう。

■全身疾患と歯周病の関係

あなた自身のリスクを知り、適切なセルフケアと継続的な歯医者での定期検診(メインテナンス)を続けることで、むし歯と歯周病は予防できます。 一生自分の歯で過ごすメリットはいろいろ。好きなものを何でもずっと美味しく食べられたり、いくつになっても周りから「若いね」といってもらえたり。 近年、歯周病の予防が、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など、深刻な全身疾患の予防につながることがわかってきています。

あなたが気にしている病気も入っているかもしれません。 歯周病になると、歯ぐきと歯の隙間(歯周ポケット)が深くなっていきます。 このすき間は、ちょっと触ると血が出てしまうくらい腫れてしまい、深くなればなるほど、歯周病菌が歯肉から血管内に入り込みやすくなります。

■歯周病菌と動脈硬化の関係

動脈硬化とは、血管の壁が内側に厚くなり、狭くなって流れが悪くなった状態です。

いちばん多いのは、血管の壁にコレステロールなどが沈着して、脂肪の固まりができるケースですが、歯ぐきの炎症部分から血管に入り込んだ歯周病菌が原因になることもあります。細菌が「血小板」を固めてしまうからだといわれています。

動脈硬化はご存知の通り、狭心症・心筋梗塞・不整脈・心不全・腎不全・脳卒中など深刻な病気の引き金になります。

歯周病の確実な予防が、これらの病気を防ぎ、将来健康に過ごすことにつながります。

■血液の中の歯周病菌と脳梗塞の関係

脳梗塞の患者さんとそうではない人の血液の中にある歯周病菌の数を調べたところ、患者の方が平均1.2倍高いことがわかりました。さらに、症状が重い人に限ると、歯周病菌の量はなんと1.4倍! 歯周病菌が血管を詰まらせてしまうことが、脳梗塞の原因になっていると考えられます。

例えば脳梗塞が半身不随などを引き起こす場合があるのは、脳に酸素や栄養が届かず、細胞が死んでしまうからです。正常に血液を循環させるためにも、歯ぐきの炎症を防ぐことが大切なのです。

■歯周病菌と心筋梗塞の関係

狭心症と心筋梗塞は、どちらも心臓の筋肉の一部が貧血状態になり正常に動くことができなくなる病です。

一時的なものが狭心症、血液の流れが完全に止まってしまうのが心筋梗塞。その原因は動脈硬化があります。

心臓の血管がつまっている部分を調べたところ、歯ぐきの炎症がひどい人ほど歯周病菌が高い確率で見つかりました。歯周病菌がつくった固まりが、動脈を詰まらせると考えられています。

■難病として知られるバージャー病と歯周病菌の関係

手足に酸素を運ぶ動脈が詰まって炎症や腫れ、かゆみを引き起こしてしまうバージャー病(閉塞性血栓血管炎、ビュルガー病とも)。炎症や腫れ、痒みがあるだけでなく、高額な治療費がかかる上に、治療法が確立されていない難病です。

ある研究でバージャー病の患者さんのの口腔内と血液を調べたところ、全員が歯周病。その程度はいずれも中程度から重症でした。また、患部の血管のほとんどから歯周病菌が検出され、正常な血管からは全く検出されませんでした。

後遺症が残る可能性が高い上に、介護に手がかかるために、ご家庭の負担が重く、精神的にも大きな負担がかかる。歯科医院にメインテナンスに通うことは、歯を残すだけでなく、このような病気にかかるリスクを少なくしてくれます。

■感染性心内膜炎との関係

歯周病菌は血管を詰まらせるだけではありません。血液の中に入り込んだ細菌が、心臓の内側の膜や弁に感染して起こるのが感染性心内膜炎。心不全の原因にもなる怖い病気で、糖尿病や抗がん剤などで免疫力が下がっている人はかかりやすくなります。

近年、歯周病菌が感染の原因になることがわかってきました。血管を詰まらせるだけでなく、体内で感染症を引き起こす原因にもなります。

■糖尿病と歯周病の相互関係

糖尿病は、血糖値が高くなってしまい、全身のさまざまな器官に異常を起こす病気です。 自覚症状が少なく、気づきにくいのが特徴。重症化し、合併症が現れてきて初めて気づくことが多く、いろいろな合併症になりやすい点は、歯周病と似ています。

多くの研究によって、歯周病を治療すると糖尿病患者さんの血糖値が正常に近づく、逆に歯周病が悪化すると血糖値も上がってしまう、というデータが出ています。また、糖尿病患者さんの血糖値が改善されると、歯周病の症状が軽くなるというデータもあります。

予備軍を入れると約2,500万人が糖尿病だといわれています。先天的な糖尿病の人はもちろん歯科医院での予防メインテナンスが大切です。

生活習慣が気になる人は、自覚症状がなくても、歯科医院での歯周病チェックと予防をお勧めします。

■早期低体重児出産の危険性

グラフを見れば、一目瞭然。よくいわれる喫煙や年齢よりも、歯周病のほうが早産のリスクを高めてしまいます。

歯周病にかかると、炎症を促す物質が血液によって子宮まで運ばれるため、早産や低体重児出産になる可能性を高めてしまうのです。

通常よりも早く赤ちゃんが生まれてしまうことで、生後、呼吸や腎機能、肝機能などに障がいが起きる可能性があります。

妊娠前から生まれてくる赤ちゃんのために歯周病をコントロールしておきましょう。

妊娠中は女性ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすくなることがあります。歯科医師と相談しながら歯科検診を継続することが望ましいでしょう。

■歯周病が骨粗鬆症

特に高齢の女性に多く見られ、半数以上の人がかかっている骨粗鬆症。その患者さんの多くが歯周病を患っているというデータがあります。

骨折しやすくなるなど、将来の生活の不安要素になる骨粗しょう症。歯周病を確実に予防することは、アクティブで充実したシニアライフの満喫にもつながります。

■入院中の死亡事故に多い誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、細菌が口から気管に入ることで起こる肺炎です。

病気や加齢などにより飲み込む機能や咳をする力が弱くなると、口の中の細菌や逆流した胃液が誤って気管に入りやすくなるために起こります。健康なら多少の誤嚥があっても発症はしませんが、からだの抵抗力が落ちている高齢者や病気の方は発症しやすく危険な病気です。誤嚥性肺炎による死亡者のうち90%が65歳以上の高齢者といわれています。

口の中に菌が少なければ誤嚥性肺炎防げるので、リスクを減少させるためには、食前・食後の歯磨きや入れ歯の消毒、むし歯・歯周病のケアをすることで細菌を減らし、口の中を清潔に保つことが欠かせません。また口で食事をすること、食べたり飲み込んだりする摂食・嚥下の機能を維持することも重要な要素になります。

■掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

治りにくい病気として知られる掌蹠膿疱症が、歯周病治療によって改善した症例が報告されています。

この病気は、手の平や足裏に小さな水ぶくれが多数でき、次第に皮膚が化膿した状態になり、皮膚が赤みを帯びたり、皮が厚くなったりし、いずれ角質層が剥がれたりする、水虫にとても似た治りにくい皮膚病です。

慢性的に存在する細菌(リンパ線上の菌、歯周病菌)による炎症、金属アレルギー、喫煙などが原因と考えられていますが、原因不明な場合が多く、病気の発症メカニズムはいまだ解明されていません。ただ、原因は口腔内にあることが多く、歯周病治療により症状が改善した症例や、歯科金属による金属アレルギーとの関係性が近年注目されたりと、歯科と関わりの深い病といえます。

■歯の多い高齢者は医者要らず?!

歯と身体の健康には密接な関わりがあることをお伝えしてきましたが、それは医療費にも繋がります。

残存歯数が4本以下の人は医療費が平均3万円強に対し、20本以上の人は3万円弱。残っている歯が少ないほど身体の病気で費やす医療費が高くなる傾向(神経や循環器などの病気で通院する頻度が高い)があります。

適切な口腔ケアを進めれば、医療費の削減につながる可能性が高いのです。

若いうちから予防に取り組み、歯を1本でも多く残しましょう。

※東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野 辻一郎教授

■歯を残すことはボケを防ぐ?!

歯の喪失はアルツハイマー型痴呆や脳血管性痴呆など痴呆発症の危険因子の一つとされています。アルツハイマー型の痴呆患者、脳血管性の痴呆患者、健康な高齢者の残存歯数を調べた結果、痴呆患者の残存歯数は健康老人に比べて明らかに少ないそうです。歯を残すことは痴呆を防いで、自分自身と周囲の快適な生活を守ることです。

人は上下の歯の間にはさまった髪の毛一本を異物と感じることができます。これは歯とあごの骨の間にある歯根膜という鋭敏な感覚センサーのはたらきによるものです。噛むことで脳は刺激されますが、歯が抜けると噛むことが難しくなり、神経への刺激が少なくなって、脳の萎縮が進むのではないかとされています。

■自分の歯で食べる=介護生活の回避

歯の喪失により、噛む力が弱まると何が起きるのか?

噛みきることが困難になると、食事内容に偏りが生まれるため栄養不足になりやすい上、軟らかい食事(砂糖・菓子類)の摂取頻度は高くなります。 また、噛む力が弱いほど、要介護度も高まり、自立の割合・生活の質が低下していきます。

歯が残っているほど、生涯ずっと自立した生活が送れる可能性が高まるのです。

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